【タダより高いものはない】物件買う時の「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」は信用して良いの?後編

購入(家を買う)
青二才
青二才

どうも。昨日急にブログ編集ページにログイン出来なくなった青二才です。

初めての経験で大変焦りましたが、色々いじくり回してようやく編集できるようになりました。

〇簡単なプロフィール

マグロの赤身が大好きなアラサーの一般男性。不動産テック関連の仕事に約10年間従事。宅建免許持ち。

今までに様々な業態の不動産会社500社以上とお付き合いさせて頂きました。

苦手なのは「並盛・大盛・特盛」が同じ値段で選択出来るタイプのつけ麺屋さん。

さて、今回の内容は前回記事の続編となっております。

おさらい的な内容を記載しようとも思ったのですが、やはり文字数の都合で今回は割愛させて頂きます。大変恐縮ですが下記の記事に前編内容が書いてありますので是非一度お読み頂けますと幸いです。

仲介手数料を0円に出来る不動産屋を利用するメリット

前編での記事で

「仲介手数料を0円に出来るしくみ」「仲介手数料を0円に出来るのはどんな物件?」

までの内容を解説しましたので、ここからはそんな「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」我々のような一般消費者が利用するメリットについて説明していきます!

青二才
青二才

長い前振りになってしまいましたが、ここからがアナタにも直接関わってくる可能性が高い内容になります!

シンプルに本来払うはずの初期費用を大幅に削減することが出来る。

「仲介手数料を0円に出来る不動産屋を利用するメリット」の大黒柱ですね。

買主目線ではただのシンプルなメリットですから。理由はそれに尽きます。

青二才
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物件価格の3.3%+6.6万円という計算式なので、物件価格が高くなるほど仲介手数料も高くなります。

青二才
青二才

5,000万円の物件➡1,716,000円

2億円(笑)の物件➡6,666,000円

こういった費用が0円になるのが最大のメリットです。いずれにせよ数十万円から数百万円の費用を払わなくても良いならそれに越したことはありませんよね!

仲介手数料を0円に出来ない物件でも半額で対応してくれたりする。

前編記事で「仲介手数料0円に出来るしくみとは?」を解説させて頂きましたが、逆に言えば「仲介手数料を0円に出来ない物件もある」という事でもあります。

記事内では

「両手仲介」の対象物件であれば売主から仲介手数料を貰えるので、企業努力により買主からの仲介手数料を0円に出来る

と説明していました。

では「仲介手数料を0円に出来ない物件」とはどんな物件なのでしょうか。

仲介手数料を0円に出来ない物件ってどんなの?

➡不動産会社目線で「売主から仲介手数料を貰えない」物件。買主からしか仲介手数料を貰えない(片手仲介)ので仲介手数料を0円にしたらただのボランティア活動になってしまう。

例.一般の売主が他の不動産会社と専任媒介を結んでいる物件

・・・仮に買主を見つけてきても、売主は他の不動産会社に仲介手数料を支払うのでどんなに頑張っても両手仲介にならない。

要するにどんなに企業努力しても、しくみの問題で仲介手数料を0円に出来ない物件があるという事です。

青二才
青二才

たまには右側から失礼します。

しかし「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」はこうした物件であっても仲介手数料を半額くらいまで下げてくれるケースがあります。

この場合、不動産屋目線では半分にした分の収益をどこか他の箇所から回収出来るわけではありませんので、あまり美味しい取引にはなりません。そのため最初からこういった物件を積極的に紹介してくれることはないでしょう。

ただしアナタが「他の不動産会社で公開されている物件で気になるのがあるんですけど、これは仲介手数料0円に出来ますか?」と持って行けば、

仲介会社
仲介会社

0円は無理ですけどまあ半額までなら何とかなるかもしれません。

みたいに交渉に乗ってくれる可能性があります。一つ知識として頭の片隅にでも是非。

その会社がサイトに公開していない物件でも仲介手数料0円で紹介してくれる。

「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」を利用するメリットの最後は

「その会社がサイトに公開していない物件でも仲介手数料0円で紹介してくれる」です。

ここで言うサイトとは

・自社のホームページ

・各ポータルサイト(SUUMO・at-home・HOME’Sなど)

などを指しています。

「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」はお客さんに物件を紹介して契約を上げてナンボの世界。むしろ買主から仲介手数料を貰わないぶん、そうでない不動産屋よりも多くのお客さんを確保しなくてはなりません。

よって通常、自社のホームページやポータルサイトにたくさんの物件を掲載しているはずです。

それらの物件は仲介手数料を0円に出来る対象物件であり、売主が広告を掲載しても良いよと承諾してくれたものとなっています。

青二才
青二才

しかし売主が広告の掲載をOKしてくれない物件もありますし、ポータルサイトへの掲載には結構な費用が掛かりますので広告費の都合もあり、仲介会社は対応可能な全ての物件情報を常に掲載出来ている訳ではないというのが実情です。

はい。勘の良い方は気付いたかもしれませんね。

つまるところ「他の不動産会社が公開している物件で気になった物件があれば、その情報を仲介手数料を0円に出来る不動産会社に持っていって紹介して貰うことが可能」ということです。

両手仲介の対象になる物件ならばほぼ100%成功します。両手仲介の対象になるか分からない場合は「この物件仲介手数料0円に出来ますか?」と直接尋ねてみると良いでしょう。

青二才
青二才

とか言っても不動会社にいきなり尋ねるのはハードル高い!

という方はこのブログのコメントor問い合わせにご相談下さい。

青二才が両手仲介可能になるかの選定をさせて頂きます。

仲介手数料を0円に出来る不動産屋、結局のところ信用して良いの?

ここまで仲介手数料を0円に出来る不動産屋を利用するメリットを書き続けてきました。

高額な初期費用を払わないで済むならそりゃ払いたくないですから、利用すればお得になるという事は伝わっているのではないかなと考えております。

しかし「タダより高いものはない」という言葉が示すように、大体の上手い話には裏があるもの。

疑う気持ちも分かりますので、わたくし青二才が個人的な見解にはなりますが、ぶっちゃけ信用しても良いの?という疑問に対してお答えさせて頂きます。

大枠として、基本的には信用してOKです

500社以上の不動産会社と接点を持ち、そのなかには上記のような「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」もいらっしゃいましたのである程度分かります。

基本的には信用しちゃって大丈夫です。タダより高いものはないと言いますが、今回の事例では不動産屋目線で考えても、何か別の業務工程・作業を省いてコストカットしている訳ではありませんので。

青二才
青二才

不動産の契約に必要な手続きは進めてくれますし、住宅ローン関係も実績ある会社なら問題なし。仲介手数料を0円にするからと言って、他の仕事が適当になる事とイコールにはならないという話です。

その会社の掲載物件の中に気になる物件があれば積極的に問い合わせすればOKです。

場合によっては掲載されていない物件でも「他社が公開している中で気になる物件あるんですけど、御社で紹介してくれませんか?」と上手く利用するのが賢い選択だと思います。

たまに物件価格でぼったくりしているんじゃないかと考える方もいますが、その場合ぼったくろうとしているのはその物件の売主の方です。仲介会社は売主の希望条件で募集しているだけですので、もしも勘違いされている方がいらっしゃいましたらこれを機に。

ですが信用してOKと伝えたうえで、利用する注意点は別にございます。

以下に挙げさせて頂きますのでこちらも参考にしつつ今後の行動に活かしてみて下さい。

注意点①:どんな不動産屋でもやろうと思えば出来るビジネスモデル

「買主から仲介手数料を貰わないスタンスでお客さんを呼び込んで両手仲介可能な物件を成約させて、売主からのみ仲介手数料を受け取るビジネスモデル」は何か特別な工夫をしなければいけないようなしくみではありません。

両方から貰える報酬を片方からのみで我慢しているだけですからね。

ぶっちゃければどんな不動産会社でもやろうと思えば出来るんです。

青二才
青二才

「誰でも出来てそれなりに儲かる仕事」には質の悪い新規参入者が群がります。

なので「仲介手数料を0円にしてくれる不動産屋だから信用する」という逆説的な考え方で臨むのはややハイリスクと言えます。

「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」は信用しても良いというだけで、

仲介手数料を0円にしてくれる=信用しても良い会社という訳ではないということです。

なんだか日本語って難しいですね。

なお傾向として不動産業の免許(宅建免許)を取得してから数年経過している会社であれば、それなりの実績がある裏返しになりますので一つの判断基準になるかと思われます。

〇不動産会社がどれくらい長く営業しているかの見分け方

➡免許番号を確認しましょう。一部の例外を除き数字が大きければ大きいほど歴史が長いです。

〇免許番号を確認する方法

ホームページやポータルサイトに掲載されている「免許番号」の項目を探す。

例.東京都知事免許(1)第12345号 なら (1)の部分で判別できます!

()の中の数字が1 ・・・宅建免許取得から5年未満

()の中の数字が2・・・宅建免許取得から5年~10年未満

()の中の数字が3・・・宅建免許取得から10年~15年未満 ※詳しく記載すると長くなるので、一旦はここまでの理解でOKです!

青二才
青二才

他には定期的にホームページの内容を更新していて店舗も不動産屋っぽい佇まいであれば、ちゃんと営業活動を行っていると推測出来るのでOKです!

儲かりそうだからと適当に参入した「なんちゃって不動産屋」には注意しましょう!

注意点②紹介する物件を細部まで理解していない営業マンも多い

これ困る話なんですけど、結構あるあるです。

「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」に限った話ではありませんが、自社ホームページやスーモなどのポータルサイトに100件以上の物件を公開しているような不動産屋の営業マンは、その1件1件の物件を細部までは理解していないことが多いです。

お客さん代表
お客さん代表

自社で物件を公開しているんだからちゃんと全てプロとして対応してよ!

そんな声が聞こえてくるようです。

しかし実はこれ、営業マンがサボっているからという訳ではありません。

サイトに載せる物件を選定するのは営業マンじゃないケースが多いですし、そもそもたくさんの物件を公開しているような会社はその物件情報の入力作業用に別の人員を雇っている事がほとんどです。

営業マンの仕事はお客さんからの問い合わせを受けてからスタートするイメージです。

つまりこの辺りは完全に分業している会社が多いんですよね。

青二才
青二才

「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」で物件紹介して貰うときは、上記の前提を理解しておいた方が良いです。細かい部分でも気になる事があれば逐一尋ねるようにしましょう。良い営業マンなら分からないことを適当にその場で全て答えずに、ちゃんと売主に確認してくれるはずです。

注意点③営業マンのレベルは玉石混交

これも大事な要素です。

どんなに評判が良い不動産屋でも、レベルの低い営業マンが紛れている可能性を疑いましょう。

特に注意が必要なのは「物件に詳しくないように見える人」よりも「適当にその場のノリで何でも答えてくれる人」です。

売買仲介を行っている不動産会社の営業マンは物件を売るプロです。紹介してくれる物件について最も詳しい人ではありません。

注意点②と重複する部分もありますが、ちゃんと分からないことを分からないと言ってくれる営業マンの方が最終的に信用出来るケースが多いです。もちろん分からないままで放置している人は論外ですが。

ちなみに新築の建売住宅を建築している売主企業によってその建物の仕様や設備は似通ってくるので、営業マンのレベルによっては紹介する物件を実際に見たことがなくてもスムーズな案内を行う事が可能です。

玉石混交という言葉が示すように、営業マンのレベルは同じ会社でも人によって全く異なります。

青二才
青二才

もしも物件紹介して貰っているなかで「この人信用出来ないな」と思ったなら迷わず担当者の変更を希望しましょう。

その人経由で物件を買ってしまうと、以後何か住宅に関するトラブルがある度に後悔することになってしまいます。

注意点④仲介手数料0円だからという理由だけで購入を即決しないこと!

注意点ラストです!

仲介手数料が0円になるのは確かに大きなメリットです。

しかし、興味があった物件を内見してもイマイチだった。

その後別の物件も紹介して貰ったけど決め手に欠ける。

こんな時に「まあ悪くない物件だし、他の人に取られるくらいなら仲介手数料0円のこの会社で買ってしまった方がお得かな?」

と、「仲介手数料を0円に出来る不動産屋」だけを決め手に物件を購入しないで下さいね。

青二才
青二才

仲介手数料0円は確かに魅力的ですが、一番高い費用はあくまで物件価格です

一番重要なのは「自分がこれだと思えた物件を購入する」ことですよ!

考え方としてはあくまで「気に入った物件を買うのが大前提で、その仲介手数料を0円に出来そうならそうして貰えるように行動する」が正攻法と言えます。

正直仲介手数料を満額払ったとしても、自分が満足いく物件を購入出来たならそれが一番幸せだと思います。

今回のまとめ

初めての前・後編記事でかなりの長文となってしまいました。申し訳ありません。

前編の記事を参考に、今回の記事の要点を以下にまとめさせて頂きます。

☆仲介手数料を0円に出来る不動産屋を利用するメリット☆

特に負担や落とし穴もなく、初期費用を大幅に安くして物件を購入出来る。

➡不動産屋目線では「買主から貰える報酬を我慢している」だけなので、

「タダより高いものはない」の例外パターン。

☆仲介手数料を0円に出来る不動産屋、結局のところ信用して良いの?☆

信用しちゃってOK。ただし注意点はある。

➡総合的に言えば「気になる物件目星がついている場合、折角なら仲介手数料が0円になる不動産屋で紹介して貰った方が得ですよ」

※仲介手数料が0円だからという理由だけで物件購入を即決するのはNG!そんな思考回路になったら一度頭を冷やすためにも、その日は帰宅してお風呂にでも浸かって下さい。

こんな感じですかね。

青二才
青二才

私が物件を購入する立場ならまず間違いなく仲介手数料が0円に出来る不動産屋か、売主で直接物件販売している会社に行きます。

なぜならシンプルにその方がお得だからです。

いかがだったでしょうか。ちゃんと仲介手数料が0円になるしくみが分かれば、こういった企業努力を行っている不動産屋が胡散臭い会社ではないという事が分かりますよね。

しかしまあ、不動産分野の仲介手数料って高過ぎますよね。

いつか物件価格の3.3%+6.6万円という計算式にも、メスが入る日が来るかもしれませんね。

ただし自分たちが現役世代のうちに来るとは限りませんので、今のルールの中で上手に戦っていきましょう。

ではこの辺りで!

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