敷金1ヶ月分くらいは入居時に払っておいた方が良いです。

賃貸

今までに直接お部屋を借りたことがない人でもあっても何故か浸透している不動産ワードの代表例。

それが「敷金」と「礼金」です。

ちなみにそれらの言葉の意味まで知っている方は多いのでしょうか?

青二才
青二才

めっちゃ分かり易い言葉で説明するのコーナー

青二才
青二才

敷金➡物件オーナーに払っておく一時預かり金

礼金➡物件オーナーに支払う初期費用

つまり

敷金は普通に借りていれば一部返ってくるお金

礼金は払ったら何をしても返ってこないお金

です。礼金はオーナーの靴舐めを毎日頑張っても決して返ってきません。

まっっっっっっっっっっったく違う性質を持っているって事が分かりますね。

なかでも礼金に関しての回答はシンプルです。

「極力払うべきではないので礼金0ヶ月の物件から優先的に探しましょう!」

それだけです。礼金1ヶ月の物件を気に入ってしまったなら頑張って0ヶ月にして貰えるよう交渉しましょう。ダメ元でも言ってみた方が良いです。もし一般的に不人気の物件だったり、管理会社に直接紹介して貰っているケースなら全然可能性アリです。

が、しかし。敷金については少し考えた方が良いでしょう。この記事では果たして本当に敷金は払っておいた方が良いのか?という疑問に対してスポットライトを当てていきます。

青二才
青二才

とか言いつつ結論は記事のタイトルにも書いてありますがね!

もしアナタが初めての一人暮らしを検討しているならば是非意見の1つとして参考にしてみて下さいね。

敷金0ヶ月の物件に住むメリット

入居する時の初期費用が安くなる

まずは敷金0ヶ月の物件に住むメリットから語っていきます。

第一に分かり易い理由として「初期費用が安くなる」が挙げられます。

例えばアナタがこんな条件の物件に一人暮らしするとしましょう。

【家賃5万円、敷金1ヶ月・礼金0ヶ月】

また入居する日にちについては1月10日からと仮定します。

この場合、初期費用として一般的に掛かる費用は大体以下のイメージです。

〇前家賃(1/10~1/31までの日割り賃料)=35,484円

〇前家賃(2月分)=50,000円

〇敷金1ヶ月分=50,000円

〇仲介手数料(1ヶ月分)=50,000円

〇家財(火災)保険料=20,000円

〇賃貸保証料=25,000円 (賃料の50%くらい)

初期費用合計:230,484円

※その他の雑費・税金は考慮しないものとする

一般的に不動産賃貸では前家賃制度が根強いですので、入居日翌月分までの賃料を一括でお支払いすることが多いと考えられます。

50,000円の物件でも初期費用で考えたら結構な金額になりますよね。

青二才
青二才

ここに礼金1ヶ月だったり雑費が他にも掛かったりと重なれば30万円超えもあり得ます。

一人暮らしはしたいけどお金にそんなに余裕はない。

そんな人にとって敷金0ヶ月物件は魅力的に映ります。

なんせ先程の初期費用合計:230,484円から敷金1ヶ月分の50,000円も浮くんです。

20万円を切るか切らないかは大きいですよね。更に2月の家賃は契約時に支払うのではなく2月に入ってから支払いたいと強く希望すればこっちも初期費用から引いてくれる可能性もあります。まあ前家賃はどっちみち払うんですがね。

このようにまずシンプルではありますが「最初に支払うべき初期費用を抑えられること」が敷金0ヶ月物件に住むメリットの一つと言えますね。

次、行きましょうか。

以上です

参りました。

はい。たくさん考えてみましたが浮かびませんでした。

敷金0ヶ月物件のメリットは入居時の初期費用が安くなるだけという認識で大丈夫そうです。

敷金0ヶ月の物件に住むデメリット

結局退去する時に「退去時クリーニング費用」として支払うことになるケースが多い

そもそも敷金ってオーナー目線では預り金なわけですよ。

もしも全ての借主が何の問題もなく部屋を借りてくれて、常識の範囲内で部屋を使用してくれて、設備を壊してしまったときにはその分の修繕費用を一部負担してくれるくらいのお金があるならば、究極この預り金なんて無くても良いはずなんです。

しかし現実として人間は多種多様な生物。色んな人がいるんですよね。

オーナー
オーナー

お金を生む大切な資産である「物件」に何かトラブルがあった時に備えて、契約したときに敷金として多めにお金を受け取っておきたいんじゃ。

例えば敷金を50,000円受け取っている状態であれば「借主のミスで」30,000円分のお部屋修理を行う必要が出てきたとしても、わざわざ30,000円を追加徴収する必要はなくなります。

敷金50,000円から修理代を充当させる事が出来るんですね。

またそういった「借主側のミス」がないままで退去する(引っ越しする)ことになった際には、支払っていた敷金は一部返金されることが多いのも見過ごせません。

管理会社
管理会社

普通に暮らしていたとしても少しずつ物件は劣化していきますので、その辺りもちゃんと考えてからお部屋のクリーニング費用の一部を敷金から差し引くようにしてますよ。

※お部屋を契約前の状態に戻すクリーニング=現状回復とも言います。

大体お部屋の状態にもよりますが敷金として支払った金額の50%くらいが返金されるイメージです。

さて、見出しに戻ります。

敷金0ヶ月=1円も預り金を払っていないという事になりますよね?

アナタが部屋を借りてから退去するまでに全く部屋を汚さない自信があるなら良いですが、部屋を借りて使用する以上どうやったって多少は汚くなりますよね?

となれば最低でもお部屋のクリーニングを行わないと次の人に貸せません。

そのクリーニング費用の支払いを敷金から割り振れないなら、借主に直接請求するしかないですよね。

つまり結局お部屋のクリーニング費用はどこかのタイミングで払わないとダメなんです。

敷金0ヶ月であってもそのクリーニング費用を免除されるわけではないので、この点はしっかりと確認しておいた方が良いでしょう。

なお物件によっては「敷金は0ヶ月だけど退去時のクリーニング費用を入居時に払ってね」っていうパターンもあるみたいです。これだと結局敷金払っているようなものですが、ちょっと広告としてはどうなの?と考えちゃいますね。

住んでいる物件を退去する時次の物件に引っ越す時 です。

次の物件に住むための初期費用を用意しないといけないため、ここで余計な費用(今住んでいる物件のクリーニング費用)を払うよりも事前に敷金として預けておいて、退去時にお金が返ってきた方が良いんじゃないかと思います!

人気・魅力がない物件にありがち

もう一つ挙げられるのは、敷金0ヶ月の物件にはイマイチな条件のものが多いという点です。

相場よりも賃料が割高とか、バス・トイレが一緒とか、洗濯機置場がベランダにあるとか、間取りが古いタイプとか、築年40年以上でかなりボロいとか。。。

総じて「アナタ以外の人も積極的には借りたくない条件の物件」の比率が高いんです。

青二才
青二才

なぜそんなことが言えるのでしょうか?

これはそんな物件を所有しているオーナー目線で考えてみると分かります。

結論から言いますと「物件の敷金(礼金もそうです)を0ヶ月にするという条件変更は、入居者を増やすためにオーナーが行う努力のなかでもっともお金や労力が掛からない方法」だからです。

例えるならブラック企業が人材を確保する時に「給与」や「休日」といった重要な項目は変えずに、「アットホームな職場」「風通しが良い社風」など物は言いような項目で勝負するようなもんです。

具体的なやり取り例も示してみますね。とある賃貸物件を所有しているオーナーと、その物件を管理している管理会社とのやり取りです。

※↓管理会社についての詳しい説明はコチラの記事で紹介しています。

管理会社
管理会社

オーナーさん、干し柿マンションの件、募集頑張ってるんですけど中々決まらないんですよね。

バス・トイレが一緒の物件なので人気が低いのもあって内見までも進まないんですよ。

オーナー
オーナー

築年数もだいぶ古くなってきたからねえ。

空き部屋が増えてきているから賃料収入も減っていて困っているよ。

どうしたら決まり易くなるかな?

管理会社
管理会社

①バス・トイレを別にするリフォームをしてその分少し家賃を上げる

②家賃を下げて近隣のバス・トイレが一緒の物件よりもお得な条件に変える

とかですかね。どうでしょうか?

オーナー
オーナー

リフォームはお金が掛かりすぎるよ。。。しかもリフォーム後に上げた家賃で決まらないリスクもあるし。。。

家賃もこれ以上下げると年間収入がガッツリ減ってしまうからイヤだなあ。

もっと手軽に条件を変えられて即効性がありそうな意見はないの?

管理会社
管理会社

それなら敷金を0ヶ月にしてみますか?

初期費用が下がるのでその分効果は出るかもしれないです。

オーナー
オーナー

それくらいならイイネ!

退去する時のクリーニング費用がワシと半々なら正直今(敷金1ヶ月)と変わらんしな。

はい。こうして敷金0ヶ月の物件が誕生しました。

要するに「敷金0ヶ月にする」のはオーナーにとって着手し易い項目なんです。

どんな物件であっても敷金を0ヶ月にすること自体は可能ですからね。

すべての物件に浴室乾燥機を付けるとかオートロックにするとかになるとハードルが高いですが、これくらいならカンタンだってことが伝わりましたでしょうか。

管理会社
管理会社

人気が高い物件はそういった小細工をしなくても決まるので、結果的に敷金を0ヶ月にする必要性がないパターンが多かったりもしますね。

今回のまとめ

・敷金は入居時にオーナーへ支払う預り金。

・敷金1ヶ月くらいなら払えるなら払った方が良いです。

・敷金0ヶ月の物件でも退去時にクリーニング費用を払う必要があります。よって結局どこかのタイミングでその費用を払わないといけないケースが多いです。

・敷金0ヶ月をアピールしている物件は、逆に言えばそこくらいしかアピール出来るところがないのかもしれないと疑いの目を持っておきましょう。

こんな感じですかね。

いざ賃貸物件を借りようとして初期費用の見積書を作成してもらうと、想像以上の金額が表示されていて焦ることもあるかと思います。私も最初に実家を出たときはそう思ってました。

ですがそのなかにある「敷金」についてはちゃんと常識の範囲内で利用していれば、クリーニング費用を差し引いた後で返ってくることが多いです。

なぜその金額を支払う必要があるのかをちゃんと理解しておくことで余計なぼったくり項目についても気付ける可能性が高まりますので、知らなかったことは是非ここで学んでいって頂けたら嬉しいです。

ちなみに敷金が返ってこないくらい汚くお部屋を使用しないようにして下さいね。笑

お部屋でタバコを吸い過ぎるのも注意!ですよ。

ではこの辺りで。

コメント

タイトルとURLをコピーしました